不安症にも種類がある!それぞれの症状と違いを知ろう

はぶ太

この前、ニュースで有名人の人が「不安症」って公表してたけど、
不安症」ってなんだろう?

まいこ

不安になることは日常でもあるわよね!何が違うのかしら?

マイハブ先生

過度な不安・恐怖によって日常生活に支障をきたしている場合に「不安症」と診断されます。「不安症」はそのような状態の総称であり、その中でさらに疾患が分かれています!

目次

不安症とは?

不安が伴う様々な症状が通常の限度を超えてしまい、行動や心理的に障害をもたらす。その症状や種類に基づいて診断・治療が施される。

元々正常な反応であるはずの不安が、日常生活にも支障を来たすほど強く長く続いたり頻繁に起こるようになり、それと共に動悸や呼吸困難、めまい、不眠、イライラなどの不安発作(パニック発作)が起こることをいいます。

(厚生労働省 eヘルスネットより引用)

不安症は世界で最も一般的な精神障害であり、現在、世界人口の推定4%が罹患しています。

不安症には非常に有効な治療法がありますが、治療が必要な人の約4人に1人(27.6%)しか治療を受けられれいないのが現状です。(1)

不安症の種類

(分類はDSM-5-TRという米国精神医学会が作成しているマニュアルに基づきます)

不安症に含まれる代表的な疾患を紹介します。

  • パニック症
  • 広場恐怖症
  • 社交不安症
  • 全般不安症
  • 限局性恐怖症
  • 場面緘黙
  • 分離不安症

パニック症

突然の激しい不安や恐怖を伴う「パニック発作」を繰り返す疾患です。予期不安や回避行動が持続して(1ヶ月以上)日常生活に支障をきたします。発作は数分以内にピークに達し、30分以内で治ります。

予期しないパニック発作:あきらかな誘因がない状況で、突然強い恐怖や不安、様々な身体症状が起こる

予期不安:発作再発の強い不安

回避行動:発作を避けて行動する

広場恐怖症

自分を制御することができない症状(パニック様症状、失禁、嘔吐など)が起こった時に、すぐに逃げることができない・助けを求められない状況(公共交通機関、エレベーター、映画館など)に強い恐怖・不安を感じる疾患です。

逃げられない/助けを求められない状況への恐怖

・その様な状況の回避

パニック症の50~60%程度で広場恐怖の合併が見られると言われています。

社交不安症

周りの注目を浴びる社交状況(スピーチ、パーティー、人前での飲食・書字など)に過剰な恐怖・不安を感じ、その様な状況を回避する疾患です。

  • 過度の不安や恐怖:他人からの否定的評価を受けそうな状況を恐れる
  • 身体症状:赤面、発汗、手の震え、動悸、息苦しさなど
  • 回避行動:不安を感じる状況を避けるようになる

全般不安症

日常生活の様々な場面で過度の不安が、ほぼ毎日持続する(半年以上)ことで日常生活に支障をきたす疾患です。

予期憂慮:次々に多数の出来事に対して過剰な不安を抱く(ex:空き巣に入られたらどうしよう、、、)

身体症状:緊張感、疲労感、集中困難、筋緊張、易怒性、睡眠障害のうち3つ以上を伴う

限局性恐怖症

いわゆる「〇〇恐怖症」。特定の対象や状況に強い不安・恐怖を抱き、それを回避する疾患です。

  • 動物(蜘蛛、蛇など)
  • 自然環境(高所、雷など)
  • 状況(閉所など)
  • 血液・注射
  • そのほか(ネクタイを締める、大きな音など)

場面緘黙

特定の話すことが期待される社会的状況で、話すことができない疾患です。

小児の代表的ない疾患で、家では話せるけれど、学校では話せないなどが多いです。

分離不安症

養育者などの愛着がある人から離れることに強い不安を感じる疾患です。正常発達でも分離不安は見られますが、その程度が正常の範囲を超えて、日常生活に支障をきたす場合に(不登校、一人で寝れないなど)診断されます。

まとめ

このように、一言で「不安症」といっても不安を感じる状況や症状は様々です。なので、それぞれの状態に応じで適切な治療方法を設定することが重要です。

もし、ご紹介したような不安な気持ちで日常生活に支障が出ている場合には、一度精神科、心療内科など医療機関への受診をお勧めします。外出や対面のハードルが高い場合は、家からでも気軽に相談できるオンライン診療・カウンセリングもお勧めです。

不安な気持ちが続いていると、とても辛いと思います。「これがずっと続いたらどうしよう」ともっと不安になっているかもしれません。不安症は治療によって症状改善が期待できるので、一人で抱え込まずに相談してみてくださいね。決して恥ずかしいことではありません。

まいこ

不安症ってこんなに種類があるのね!

マイハブ先生

今回は各疾患については簡単に紹介しましたが
細かい内容や治療法はまた別の記事でお話しする予定です!

参考文献

1)WHO Anxiety disorders:https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/anxiety-disorders

2)慶應義塾退学 医療健康情報サイト:不安障害(不安症)|慶應義塾大学病院 KOMPAS

3)精神診療プラチナマニュアル第2版 松崎朝樹著

4)Mayo Clinic HP :https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anxiety/symptoms-causes/syc-20350961

5)National Institute of Mental health:https://www.nimh.nih.gov/health/topics/anxiety-disorders

6)厚生労働省 こころの耳:https://kokoro.mhlw.go.jp/over/875/

7)DSM-5:https://my.clevelandclinic.org/health/articles/24291-diagnostic-and-statistical-manual-dsm-5

8)こころの健康がみえる(medic media 病気がみえるシリーズ)

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