精神科と心療内科って何が違うの?
どちらもメンタルヘルスに関連しますが、専門は少し異なります!
街中を歩いていると、「精神科」「メンタルクリニック」「心療内科」などメンタルに関係しそうなクリニックや病院を見かけることがあると思います。
しかし、これらの違いをご存知ですか?
いざメンタルの不調を自覚して受診しようかと思った時にどこに行けばいいのかわかるように、今回は大きく「精神科」と「心療内科」の違いについて詳しくお話ししようと思います。
精神科とは
心と脳の問題を扱い、専門的な診断、治療を行う科です。
例えば、不安や落ち込みが続いて日常生活に支障が出る場合や、ストレスが強くてうまく解消できない場合など、様々な困りごとに対応しています。
精神科を受診すると、まずは問診といって症状について詳しくお話しを聞きます。困っている症状の経緯や生活歴(これまでの生活環境、学校、仕事など)、家族歴(血のつながった家族の病気など)など初回の診察では長めにお話します。
必要に応じて血液検査や画像検査も行います。精神科は他の科と違って、数値や画像ではっきりとした診断基準がないものが多く、問診が大きなヒントになるため、時間をかけて行います。
初回の診察では、すぐに診断がつかない場合もあり、経過をフォローするためにも次の診察を予約してから帰る事が多いです。受診した際の症状によっては、生活に大きな支障がででいて、自宅で生活することが難しいと判断された場合にはそのまま入院になることもあります。
統合失調症、双極性症、うつ病、不安症、強迫症、解離症、神経発達症など
それぞれの病気の細かい症状や治療についてはまた別の回でお話ししていく予定です。
心療内科とは
心療内科はストレス、不安などの心理的要因が腹痛、不眠、食欲低下といった身体症状に現れる「心身症」を主な対象とする科になります。心療内科専門医を取得している医者は内科のトレーニングも行っているため、体と心と両方のアプローチで治療を行っていきます。
摂食障害、過敏性腸症候群、慢性疼痛、気管支喘息、自律神経失調症、慢性疲労症候群、更年期症候群など
どっちを受診すれば良いか
精神科がおすすめ
◎死にたい気持ちや自分を傷つけたい気持ちがある(希死念慮、自傷念慮・行為)
◎何もないはずなのに何か見えたり、声が聞こえたりする(幻覚)
・心の症状を自覚していて、体の症状は強くない
(何日も眠くならない、気分が落ち込んでいる、監視されているように感じる、不安やイライラが続いているなど)
心療内科がおすすめ
・体の不調を自覚されていて、その要因に心理的なきっかけや、ストレスが思い当たる場合
・体の不調で内科を受診したけれど検査で異常が無いと言われた場合
自分で判断するのは難しいかも、、、
とはいえ、ご自身ではよく分からないこともあると思います。
そのような場合は、どちらに行っても問題ありません。診察や検査を行い、必要に応じて適切な科を紹介してもらえます。迷って行くのをやめてしまうよりは、どちらでも良いので行ってみることをおすすめします。
受診するべきか迷う。どこに行けばいいか分からない。
そんな時には以前ご紹介したオンライン診療・カウンセリングもひとつの手かもしれません。お家にいながら、すぐに誰かに相談できるであなたの力になるかもしれません。
まとめ
結論を言いますと、迷ったら精神科・心療内科どちらでも良いので行ってみて下さい!
大まかに分けると、心の症状が強い場合は精神科、心の症状に加えて体の症状が強い場合は心療内科と思っていただければ良いかもしれません。
心療内科の方が受診のハードルが低いイメージがあるため、両方の名前を標榜しているクリニックもあります。
なので、そこまで悩みすぎずに、近くにある行きやすいところで大丈夫です。
mind-hubでは1人でも多くの方が、メンタルヘルスで困った時に、いつでもどこでも頼れるような役立つ正しい情報を発信していきます!
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